オリジナルキャラ

姓:ほう(漢字がなぜか出てこない) 名:統 字:士元 真名:友

三国志演義で中期の劉備を諸葛亮孔明と共に支えたほう統士元のSSを考えてみました!

基本設定は、若干、恋と似ている気がしなくもないのですが、孤独な少女でビジュアル的には朱理をイメージしました。

喋り方は抑揚が無く、淡々とした印象です。

本編に挿入できるようなストーリーになっていて、袁紹との戦いが終わった直後あたりの時間設定です。


[内容]
袁紹を撃破し、冀州の地を手に入れた俺たちは、その勢いに乗って、地方へ進撃を開始した。

幸い、袁紹という盟主を失くしたことで、地方の小軍閥や大規模な都市は抵抗をやめ、自ら進んで俺たちの傘下に入ってくれた。

そうして、大きな所帯となった俺たちだったが、他の勢力も同じことだった。

曹操の率いる魏、孫権の率いる呉の2国が大きな勢力を持つことになった。

その二つの勢力と俺たちがぶつかるのは時間の問題だろう。

これらの中で最も小さな俺たちの勢力が厳しい現実に晒されているのは間違いない。

そんな状況を何とかしようと、今日も軍議が開かれていた。

(背景:玉座の間)

 星「このままではまずいですな」

紫苑「今更、詠ちゃんに出てきてもらうわけにもいかないわね」

朱理「月さんと詠さんに関しては、やっぱり前線に出てきてもらわないほうがいいと思います」

一刀「えっと、どうしたの?」

 星「おお、主。それがですな、我が軍には人材が不足しておるのです」

一刀「それは分かってるぞ?」

鈴々「うにゃ?鈴々も分かってるのだ!」

 翠「まあ、人材の登用とか、やることは勿論やってるけど、そう簡単には行かないよ」

愛紗「それに、星や朱理の言いたいことは少し違います」

一刀「どういうこと?」

愛紗「天下の大勢はご主人様様の元と魏、呉に分かれていますが、未だにどの勢力にも属さない小さな国も沢山あります」

朱理「今の私たちは曹操さんの魏や孫権さんの呉に比べると力はありません。もしどちらかと戦うことになったとき、その小さな国々を相手するのも大変なんです」

一刀「??」

朱理「要するに、万が一軍を二つに分けなければならなくなったときに、一方の軍を指揮できる人が欲しいってことなんです」

 星「主や朱理の指示が無くても自らの判断で行動できるだけの能力を持った人材が欲しいということですな」

紫苑「できれば朱理ちゃんくらいの力のある人がいいわねえ」

一刀「それは厳しいな……」

諸葛孔明とタメをはれる人材といえば、やっぱり司馬懿仲達だけど、仲達は曹操に仕えた軍師だからな。

いくらこの世界とは言っても、味方にはなってくれないだろう。

朱理「……」

紫苑「どうしたの?朱理ちゃん?」

朱理「はぅわ!あの、えと、その……」

 星「その人材に心当たりがあるのか?朱理」

朱理「ぅぅぅ。……はい」

一刀「本当か?朱理!?」

朱理「……はい。私が水鏡先生のところで勉強していた時のお友達でホウ統さんって方がおられるんですけど」

一刀「ホウ統?」

朱理「……ご存知なんですか?」

一刀「話だけは聞いたことあるよ」

そうか、ホウ統なら俺の知ってる三国志でも諸葛孔明と並び称されるほどの軍師で劉備に仕えた人だ。

朱理「……。」

一刀「どうした?朱理」

朱理「ご主人様様は綺麗な女の人の話なら何でもご存知なんですね」

愛紗「な!?ご主人様様!?」

一刀「へ?」

朱理「別に嫉妬とかじゃないですよ。ただ、ご主人様様は何でもご存知なんだなって感心してるだけですから」

一刀「というか、ホウ統も女の子なの?」

朱理「そうですよ。とっても綺麗で可愛らしい女の子です!」

 星「ふむ。しかし私もホウ統の噂なら聞いたことがある。かなりの変わり者だとか」

一刀「そうなの?」

朱理「はい。基本的に人を避けているようなところがあります。私も真名は教えてもらえませんでしたし」

愛紗「そのような者が我らの仲間となるのか?」

 星「なんだ?その、ならないほうがいいな、みたいな言い方は」

愛紗「……!?決してそのようなことはない!」

紫苑「はいはい。愛紗ちゃんもやきもちね」

愛紗「……!何を言うか紫苑!私は味方の結束を乱すようなやつを迎え入れることはどうかと思っただけで」

一刀「でもさ、それは会ってみなきゃわからないよ」

愛紗「ご主人様様!?」

一刀「朱理。ホウ統を紹介してくれる?」

朱理「……わかりました。でも、ホウ統さんがどこにいるか調べる時間をいただけますか?」

一刀「わからないの?」

朱理「恐らく、南の方にいると思いますけど、どこにいるかまではすぐにはわかりません」

一刀「それじゃあ、分かり次第、すぐに教えて」

朱理「わかりました。……ご主人様様ってば本当、女心が分からないんだから」

一刀「え?」

朱理「何でもありませーん」

一刀「??」

紫苑「ご主人様様も酷いお方ですね。クスッ」



(背景:一刀の部屋)

一刀「う〜〜ん」



領土が大きくなると政務も増えるのは当然のことだけど……。

やっぱりこれだけになると、新しい人材も欲しいよなぁ。



とホウ統のことを考えていると、



朱理「ご主人様さま、よろしいですか?」

一刀「どうぞ」

朱理「……あの、ホウ統さんの居場所、分かりました……」

一刀「本当!?」

朱理「はい。南の方の荊州という街の外れに住んでいるそうです」

一刀「それじゃあ、今から会いに行こうか」

朱理「はい……ええ!?」

一刀「ん?どうしたの?」

朱理「今すぐですか?」

一刀「うん」

朱理「ご主人様様がですか?」

一刀「うん」

朱理「それは……その……あの」

一刀「仲間になってもらうには、俺が行ったほうがいいと思うんだ」

朱理「それは……そうですけど」

一刀「もちろん、朱理もいっしょにきてくれるよね?」

朱理「……そんなこと言われたら断れないじゃないですか」

愛紗「ご主人様様!」(バン!)

一刀「うお!あ、愛紗か」

愛紗「ホウ統の所へ行かれるのですね。お供いたします」

鈴々「鈴々も行くー!」

愛紗「留守番は星と紫苑に任せておきました。大丈夫です」

一刀「わ、わかった……」



この愛紗には逆らえない……。



鈴々「やったー!久しぶりのおでかけだー!」

愛紗「鈴々、散歩に行くのではないのだぞ」

鈴々「わかってるもん!」



この鈴々にもね……。





(背景:郊外)

愛紗「懐かしいですね。」

一刀「何が?」

愛紗「最初は私と鈴々、そしてその後に朱理が加わって、4人で黄巾党と戦った頃を思い出したのです」

一刀「あー、そうだな。今は随分と仲間が増えたけど、最初は4人だったもんな」

愛紗「そうですね。ですが、今でも我々だけで仕事は何とかやりくりできています。これ以上、仲間を増やさなくても……」

鈴々「うにゃ?愛紗がやきもち焼いてるのだ。」

愛紗「鈴々!?」

鈴々「そんな真っ赤な顔して怒ってもこわくないよーだ。」

一刀「と言いながら俺の後ろに隠れるなよ……」

鈴々「にゃはは。何のことか分からないのだ。」

一刀「確かに愛紗たちは良くやってくれてるし、あの頃を懐かしいと思う気持ちもある。でもね、弱い人を守るために、ホウ統はきっと役にたってくれる。それに、ホウ統がいてくれたらきっと愛紗たちの負担も少なくなると思うんだ」

愛紗「……そう言われれば、何も言えません。ですが、ご主人様様」

一刀「何?」

愛紗「我らの気持ちはあの頃、4人の頃よりも少しも変わっていません。弱いものを救いたい。その気持ちは」

一刀「うん。俺もだよ」

愛紗「はい!」

朱理「このあたりだと思うんですけど……、すみませーん、この辺りにホウ統さんって方のお家はありませんか?」

村人「ホウ統様は今は出かけておられますが。」

朱理「おばあさんはホウ統さんのお知り合いですか?」

村人「はい。ホウ統様のお世話をさせていただいております」

一刀「あの、俺は北郷一刀っていうんだけど、ホウ統さんが戻ってきたら、俺と朱理…孔明が来たってことを伝えといてくれるかい?」

村人「あなた様が天の御遣い様ですか。承りました。確かにお伝えいたします」

一刀「よろしく」

村人「それでは失礼いたします」

朱理「ホウ統さん、いないみたいですね。どうしましょう?」

一刀「また明日こればいいさ」

鈴々「じゃあ、どうするのー?」

一刀「そうだな。それじゃあ荊州の街で今日は一休みしよう」

鈴々「お休み!?」

一刀「ああ」

鈴々「鈴々、荊州の肉まんが食べたい!」

一刀「わかった。買ってあげるよ」

鈴々「やったー!」

愛紗「ご主人様様!鈴々をあまり甘やかさないで下さい」

鈴々「ぶーぶー」

朱理「とりあえず、兵士さんたちにも休んでもらわないとダメですから、街へ行きましょう」



俺たちはひとまず荊州の街へ行き、そこで宿泊した。





[翌日](背景:郊外か街並)



村人「すみません。今日もおでかけされています」

一刀「そう。それじゃあ仕方ないね」

愛紗「ご主人様様!」

一刀「なに?」

愛紗「ご主人様様は昨日、また来る、とおっしゃったのにホウ統めはいなかったのですよ!?無礼ではありませんか!?」

一刀「でも、明日に来るとは言ってなかったし」

村人「はい。まさか翌日に来られるとは思っておりませんでしたので」

愛紗「何を言う!普通ならいつでもお出迎えができるようにしておくものだ!」

一刀「まあまあ、愛紗。おばあさん、また明日来ますから。そう伝えておいてもらえますか」

村人「わかりました。何度も申し訳ありません」

一刀「いいよいいよ。それじゃあ、また明日」

村人「はい」

愛紗「まったく、ご主人様様に3度も足を運ばせるとは。本当にホウ統とやらが必要なのですか?」

鈴々「鈴々も疲れたのだー」

朱理「す、すみません……」

一刀「朱理が謝ることじゃないよ」

朱理「でも、ホウ統さんのことを言い出したのは私ですし」

一刀「今日は、明日来るって言ったんだ、きっと大丈夫だよ」

朱理「はい」



にしても、これって有名な三顧の礼だよな。

本当なら朱理にしてるはずなんだよな。



一刀「あのさ、朱理」

朱理「なんですか?」

一刀「俺が三回もホウ統のところに行くの、どう思う?」

朱理「はゎ!?えっと……、そうですね……、う、うらやましい、です。私も、してもらいたいです」



なるほど。

やっぱりそう思うんだ



朱理「いえ!でも、私はもうご主人様様と一緒にいられるので、それで充分というか、とっても嬉しいですから!」

一刀「はは。ありがとう」

朱理「は、はぅ〜」



おお!愛紗が怖い目で見てる!

とりあえず、これで明日には会えるだろう。

そう思い、俺たちはひとまず荊州の街に戻った。





[3日目](背景:郊外・街並)

村人「お待ちしておりました。ホウ統様もこの先のご自宅でお待ちになられております」

愛紗「そうか。わかった」

村人「それで、畏れ多いのですが」

愛紗「ん?なんだ?」

村人「ホウ統様は、天の御遣い様と諸葛亮孔明様としか会わないとおっしゃってます」

愛紗「なんだと!?」

鈴々「ん〜!それじゃあ、ここまで来た意味がないのだ」

一刀「鈴々はお腹いっぱい肉まんを食べただろう?」

鈴々「荊州の肉まんもおいしかったのだ」

一刀「悪いけど、ここで待ってて」

愛紗「しかし!ご主人様様と朱理に万が一のことがあったら」

村人「その時はこの老いぼれの首をおはねください。ホウ統様は決してそのようなことはなされません」

一刀「大丈夫だよ。何かあっても朱理のことくらい守れるさ」

鈴々「こうなったらおにいちゃんには何を言っても無駄なのだ」

愛紗「……そうですね。分かりました。ですが、何かあったら大声で我らをお呼びください」

一刀「その時はそうするよ」

愛紗「はい。お気をつけて」

朱理「それじゃあ、行きましょう」

俺と朱理は街の外れに続く道を進んだ。

やがて目の前に、大きくは無いが、立派な建物が見えてきた。



(背景:城内)

朱理「ここみたいですね」

一刀「うん。どうしよう」

女の子「……お待ちしておりました」

一刀「ホウ統ちゃん?」



こんなちっちゃな女の子が?

朱理より小さいんじゃないか?



女の子「……はい。名はホウ統。字は士元です。」

朱理「お久しぶりです。ホウ統さん。」

ホウ統「……孔明?」

朱理「はい!」

女の子「……そうか。……おあがりください」

一刀「あ、ああ。ありがとう」



先に屋敷に入っていったホウ統を慌てて追いながら、朱理に囁いた。



一刀「あのさ、ホウ統って昔からああなのか?」

朱理「……はい。とっても冷静で口数も少なかったです。でも、怒ってるわけじゃないみたいですよ」



恋みたいに何を考えてるか分からないってことはないけど、言い方キツイしな。不安だ……。





(背景:ホウ統の部屋)

ホウ統「……ご無礼、お詫びする」



部屋に入ると、いきなりホウ統は頭をさげた。



一刀「いいよ。俺たちが何も言わずに来たんだから」

ホウ統「……どうしてここにきた?」

朱理「今、私達は魏や呉と戦おうとしています。でも、優秀な人材が足りないので、ホウ統さんに仲間になってもらいたくて来たんですよ」

ホウ統「……孔明には聞いてない」

朱理「は、はうぅぅ。す、すみません……」

一刀「いや、でも今朱理が言った通りなんだ。これから先、俺たちは魏や呉と戦うことになる。その時に留守番を任せられて、何かあった時に自分ひとりでも軍勢を率いて戦うことのできる力のある仲間が欲しいんだ」

ホウ統「……家来になれ、と?」

一刀「仲間、だよ。ホウ統ちゃん。」

ホウ統「……仲間?」

一刀「うん」

ホウ統「……一つ、聞きたい」

一刀「なに?」

ホウ統「……何のために、戦う?」

一刀「へ?」

ホウ統「……なぜ、戦う?」

一刀「えっと、弱い人を守るため。あと、仲間がずっと笑っていられるため」

ホウ統「……なぜ、仲間にこだわる?」

一刀「それは、この世界に来た俺を朱理や一緒に来ている愛紗や鈴々、?かにも大勢の仲間が受け入れてくれた。だから、そんな仲間がずっと笑えるように俺はしたいんだ」

ホウ統「……」

朱理「あのね、ホウ統さん。ご主人様様は本当にすごいんですよ。たとえば……えっと……その……」

一刀「えっと、朱理?」

朱理「は、はぅぅぅぅ。すみません」

ホウ統「……わかった。」

一刀「え?」

朱理「へ?」

ホウ統「……家臣、いや、仲間になる」

一刀「……」

朱理「……」

一刀「ええ!?」

朱理「本当ですか?」

ホウ統「……嘘を吐く必要あるか?」

一刀「いや、でも、突然だったから」

朱理「そうですよ!びっくりしちゃいました」

ホウ統「……どうせなら、この男に天下をとってほしいと思っただけだ」

朱理「それは、どうしてですか?」

ホウ統「……どうしてだろうな」

一刀「理由ないのかよ!」

ホウ統「……仲間」

朱理「仲間、ですか?」

ホウ統「……仲間って言ったからだ」

一刀「どういうこと?」

ホウ統「……仲間、友達欲しかったから」

一刀「そっか。じゃあ、俺と友達になろう。ホウ統ちゃん」

ホウ統「……ご主人様」

一刀「ご主人様!?」

ホウ統「……主になる人だから、ご主人様と呼ぶ。問題あるか?」

一刀「それはいいけど。友達じゃないの?」

ホウ統「……違う」

一刀「え?」

ホウ統「……友達だけど、ご主人様だから」

一刀「それはそうだけど。」

ホウ統「……だめか?」

一刀「いや。問題ない」

ホウ統「……良かった。友達、できた」

朱理「私は友達じゃなかったんですか?」

ホウ統「……え?」

朱理「私は、友達だって、ずっと思ってましたよ」

ホウ統「……ごめん。ありがとう。でも、もっと友達ほしい。ご主人様となら、いい仲間に出会えそうだから」

朱理「はい!それは私が保障しちゃいます!」

ホウ統「……ありがとう。」

一刀「こちらこそ、ありがとう」



俺は目の前の少女が酷く寂しげに見えた。

だから、仲間になってくれることが嬉しかった。

そして、この女の子の笑顔を見たいと思った。



ホウ統「……孔明」

朱理「はい?」

ホウ統「……悪いけど、ご主人様と二人きりにしてくれ」

朱理「え?」

ホウ統「……家臣になる、儀式をしたい」

朱理「儀式、ですか?」

一刀「それは朱理がいちゃだめなの?」

ホウ統「……うん」

朱理「わかりました。それじゃあ、私は一足先に愛紗さんたちのところへ戻ってますね」

一刀「わかった」



朱理が部屋を出ると静寂が訪れた。

えっと、何をすればいいんだろう。



一刀「あの……、儀式って何?」



無言でホウ統は部屋の隅にあるベッドへ歩いていく。

そして、コチラに振り返ったと思ったら、いきなり服をはだけさせた。



一刀「え!?な、なに!?」

ホウ統「……私をご主人様のものにしてほしい」

一刀「儀式じゃないのか!?」

ホウ統「……だから、儀式だ」



ごくっ。

思わず唾を飲み込む。

ホウ統の肌が窓から差し込む陽射しで輝いていた。

潤んだように見える瞳。薄い胸。そして、滑らかな下腹部。

その全てが芸術的な絵画のようだった。



一刀「えっと、俺がホウ統を抱くことが、その儀式なの?」

ホウ統「……そうだ」



反射的に頷くと、ホウ統の方へ向かって一歩ずつ歩いていく。

そして、目の前に立つと、ホウ統の頬が赤らんでいることに気付いた。



一刀「恥ずかしい?」

ホウ統「……あ、あたりまえだ」



今まで機械のような冷静な声しか出さなかったのに、今は少し震えていた。



ホウ統「……脱げ」

一刀「え?」

ホウ統「……こ、これから、するのだから、ご主人様も脱げ」



視線を逸らすホウ統。



一刀「わかった」



ズボンと下着を同時にずりおろす。

すると、すでに準備を整えていた分身がその存在を誇示するかのように、ホウ統の前に晒された。



ホウ統「……ふゎ……」

一刀「ちょ、俺も見られたら恥ずか……」



しい、と言い切る前に、分身がぬくもりに包まれた。



ホウ統「はむ。……んく……ぴちゃ……ん」

一刀「ホウ統!?」

ホウ統「んぅ……くちゅ……ぺろ」

一刀「うぅ……」

ホウ統「……いはひ(痛い)?」



口にくわえたまま聞いてくる。

その動きも気持ちいい。



一刀「いや。とっても気持ちいい」

ホウ統「……そうか。よかった。……ちゅっ」

ホウ統「……おほひい(大きい)……くちゅ……ん?」

一刀「どうした?」

ホウ統「……なんは(なんか)、にがひろがでれひら(苦いのが出てきた)。……んちゅぅぅ〜〜」

一刀「おぉう!」



先から漏れ出した液体を一気に吸い込まれて、危うく達しそうになるが奥歯を噛みしめて堪えた。



ホウ統「ふふっ……かわひひ(可愛い)……ぺろ……れろ……ご主人様の……おいしい。……んっ……はぁ……くちゅ」

ホウ統「おろこも(男も)……濡れうんら(濡れるんだ)……らんか(なんか)……ひあわせ(しあわせ)……ちゅ……ん……ぬちゅ」

一刀「あのさ、ホウ統……」

ホウ統「……ちゅう……らに(なに)?」

一刀「手も、動かして」

ホウ統「て?……こんら(こんな)……かんじ?」



手を添えて、上下に動かす。



一刀「そう。で、口も一緒に動かして」

ホウ統「わはった(わかった)……くちゅ……ぬちゅ……ぴちゃ……ぴちゃ……はむ」

ホウ統「れろ……んく……はむ……ぴちゃ……んちゅ……くちゅ」

一刀「うぅ!ちょ、待って!」

ホウ統「んちゅ、ちゅぽん。……歯、あたった?」

一刀「いや、その、イキそう、だったから」

ホウ統「……そう、なんだ。ふぅ〜〜。」

一刀「おわ!」

ホウ統「ちゅっ……ちゅっ……ぺろっ……れろっ……くちゅ」



息を吹きかけたあと、表面を下でなぞっていく。



ホウ統「イキそう?……ちゅっ……いい……よ……イっても……はむ」



再び咥えなおして、一気にペースを速める



ホウ統「んん、くちゅ、あむ、れろ、はむ、くちゅ、ぴちゃ、ぬちゃ」

ホウ統「はむっ、くちゅ、れろ、ぴちゃ、んん!」

一刀「ああ、だめだ。イク!」

ホウ統「んん!、イひそうなろ(イきそうなの)?くちゅっ、いひよ(いいよ)、んん!イって、いひよ(いいよ)!」

一刀「くっ!」

ホウ統「んくちゅ、はむ、くちゅ、れろ、あむっ、んん!んん!んん!んん!」

一刀「うっ!」



とっさに口の中から引き抜く。



ホウ統「ちゅぽっ!……ああ、ふゎ!」



ドクッ!ドクドクドク!



ホウ統「……すごい。顔に、いっぱいかかった」

ホウ統「……ベトベト。ちゅるっ」



顔についた精液を指で集めて、それを口に含んだ。



ホウ統「……コクンッ。」

一刀「の、飲んでるの!?」

ホウ統「……苦い。」





一刀「あのさ」

ホウ統「……なに?」

一刀「ホウ統ちゃんのこと、なんて呼べばいい?」

ホウ統「……どういうことだ?」

一刀「なんて言うか、こういう時って、どう呼べばいいのかなって思って」

ホウ統「……ホウ統でいいぞ」

一刀「それじゃあ、ダメなんだよ。あのさ、良かったら真名とか教えてくれないか?そのほうがずっと大切にできる気がするんだ。」

ホウ統「……真名」

一刀「だめか?朱理にも教えてないんだもんな」



諦めかけた時



ホウ統「……真名は無い」



予想外の返事が返ってきた



一刀「どういうこと?」

ホウ統「……真名をつけた人は、私を捨てた。だから、そんな真名は捨てた。だから、今はない」

一刀「親に、捨てられたのか?」

ホウ統「……コクッ」

一刀「じゃあ、あのおばあさんは?」

ホウ統「……知らない。水鏡先生に拾われたときに、水鏡先生と一緒にいた。それしか知らない」



この厳しい時代。親が子を捨てることが当たり前に行われていると朱理たちから聞いていた。

そんな悲しいことは無いと心のどこかで信じていなかったが、現実にあった。



ホウ統「……どうした?ご主人様が悲しむことではない」

一刀「そうはいかないよ。やっぱり、そんなのって悲しいじゃないか」

ホウ統「……そう言ってくれて、嬉しい。ご主人様は他人のために悲しめる人なのだな」

一刀「……」

ホウ統「……私は、ご主人様の家臣になれるのが、嬉しいと思えてきた」

一刀「家臣じゃない。仲間だ」

ホウ統「……そうだな。だったら、ご主人様が私の真名をつけてくれ」

一刀「ええ!?」

ホウ統「……だめか?」

一刀「そんなの急には思いつかないよ。それに、真名ってとっても大事なものだろう?なのに……」

ホウ統「だから、ご主人様につけてもらいたいんだ。私なんかのところに三度も来て、仲間だと言ってくれたご主人様に」

一刀「わかった」

ホウ統「……ありがとう」



今までで一番の笑顔。俺はそれを見つめながらこの孤独だった女の子の真名を考えた。



一刀「……友」

ホウ統「……ゆ・う?」

一刀「ああ。友達の友って書いてゆう。どうかな?」

ホウ統「……ゆう、友、友。友達の友……」

ホウ統は何度も口の中で俺が思いついた名前を呟いていた。

ホウ統「……、ホウ統、士元、友。うん。良い名だ。ありがとう」



この女の子はただ寂しかっただけなんだ。ずっと独りだったから感情の上手な出し方もまだ知らないんだ。だから、皆は変わった子だと言って遠ざかって行くんだ。

だったら俺たちがそばにいてやればいい。

そうすれば、友もきっと、心を開いてくれるから。



 友「……続き、しないのか?」

一刀「え?ああ」



じっと見つめる瞳に照れながらも、ゆっくりと分身を友の大切な部分にあてがった。



 友「……」

一刀「いいか?」

 友「……ああ。いいぞ」



ぐっ。



 友「……っ!!」



何かを破るような感触。



一刀「まさか!」



友の秘部からは、紅い筋が流れでていた。



 友「……痛い」

一刀「初めてなら、なんでそう言わなかったんだ?」

 友「……初めてが、痛いって知らなかった」



その一言で冷静になれた。

友はずっと独りで生きてきたんだ。

だったら、初めてなんて当たり前だ。

これは俺の失敗だな……。



一刀「悪い」

 友「……どうして、ご主人様が謝る?」

一刀「大切にしてあげられなかったから」

 友「……そんなこと、ないぞ。私は今、嬉しい。」

一刀「でも、」

 友「……痛いのも無くなった。だから、動いて」

一刀「いいのか?」

 友「……コクッ」

一刀「わかった」



注意深く進めていく。



 友「……んん!あっ」

一刀「大丈夫か?」

 友「……うん。なんか、気持ちいい。もっと速くても大丈夫」

一刀「わかった」



少し腰の動きを早める



 友「はぁ……ぁあ!……はぁ……んくっ!……んあ!」



友の声のトーンが上がってきた。



 友「ぁあ!……んくっ!……はぁ……っつあ!」

 友「気持ちいいよ……気持ちよく、なって……ああ!」

 友「ああ!…ぁはぁ……んくっ!」

 友「はぁ……ああ!……はぁ……ああ!」

 友「はあ……ああ……奥、まで……んくっ!……入って、る……ぁあ!」

 友「深く、て……はぁ……感じ、て……奥まで……ご主人様の……おち●ちんが……あああ!」

 友「友の……おま●こに……深く…て…ああああああああああ!!!!」

 友「はぁ……はぁ……はぁ……」

一刀「イッたのか?」

 友「はぁ……わからない……でも、飛んじゃった」

 友「……ごめん」

一刀「どうした?」

 友「……友だけ、先にイって……」

一刀「いいよ。友が気持ちよくなってくれれば」

 友「……お腹の中に、ご主人様がいるって思ったら、頭が真っ白になって」

 友「……今度は、ご主人様を気持ちよくするから」

一刀「え?」

 友「っん……あん……ぁ……ぁはぁ」



繋がったまま、友のほうから腰を動かしてくる。



一刀「おおぅ」

 友「はぁ……気持ち、いい?」

一刀「ああ。気持ちいいよ」

 友「よかった……んぁ!」



友の願いをかなえるため、自らの醜い欲望を満たすため、俺も腰を動かす。



 友「ご主人様の、おち●ちん。私の……なかに……入って……ずんっって……ぁあああ!」

 友「気持ち、いい……気持ち、いいよ!……ああ!……なにが……なんだか……わかんないよー!」

 友「もっと、うごいて……おち●ちん、気持ちよく……なって……はぁ!……ああ!」

一刀「ああ、気持ちいいよ。友のおま●こ、気持ちいいよ!」

 友「本当!?……おま●こ、気持ちいいの……?」

 友「嬉しい……あん!……はぁ……んくっ!……やぁあ!」

一刀「ずっと一緒だから。これから、友達になるから。仲間だから」

 友「友達?……んん!……友達?……ずっと……ずっと、一緒にいてくれる?」

一刀「ああ!ずっと、ずっと一緒だ!友達だから!一緒にいる!皆も一緒にいてくれる!」

 友「ぐすっ……嬉しいよ……ああああ!……悲しくないのに……どうして?……ああ……涙が……ぁあ!……でるの?」

 友「嬉しいの……ああ!……はぁ……悲しくないのに……涙とまらないよぉ!」

一刀「嬉しいから、泣いてるんだよ」

 友「嬉しくても……んくっ!……ぁあ!……泣けるの?……ぁぁぁ」

 友「初めて……知ったよ?……あ、あ、あ……嬉しくても……泣けるんだ」

 友「一人じゃなくても……泣けるんだ……はぁ、ああ、はぁ」



友の瞳から零れ落ちる涙をそっとぬぐって、俺はペースを上げた



 友「んはぁ!ああ!いい!気持ちいいよ!はあ!ああ!んなぁ!」

 友「だめ、だめ、またきちゃう!ご主人様の、おち●ちんで、また、飛んじゃう!」

 友「いい!イクっ!イッちゃう!だめ!ご主人様も一緒に!一緒に!お願い!」

 友「一人はやだ!独りはやだ!お願い!一緒に!ああ!ああ!もう!だめ〜〜〜〜!」

一刀「俺も、もう……」

 友「イクっ、だめ!あ、あ、あ、、あ、ぁぁぁああああ!」

一刀「んん〜〜〜〜〜〜〜!」

 友「はぁ、はぁ、んあ!……なかに、でてる」

一刀「ご、ごめん。つい……」

 友「お腹のなか、ご主人様で一杯。うれしい」

一刀「ずっと、友達だから。ずっと仲間だから」

 友「うん。ありがとう」



(背景:郊外)

愛紗「なるほど。では、水鏡先生のところでは、朱理と並ぶほどの智謀の持ち主だったわけか」

朱理「はい。よく一緒にどうすれば弱い人たちを助けられるだろうって話してました」

愛紗「そうか。朱理の話を聞く限り、悪いやつではなさそうだ。むしろ、考え方や将来の見極めなどは尊敬できる」

朱理「はい!」

鈴々「ぶーぶー難しい話はわかんないのだ。それよりも、お兄ちゃん、遅いのだ!」

愛紗「そうだな。すでに1刻以上経っている。何かあってからでは遅いので、見に行くか」

朱理「えっと、大丈夫だと思いますよ」

愛紗「だがしかし!」

鈴々「あ!お兄ちゃんだ!」

愛紗「後ろの少女がホウ統か?」

朱理「はい。そうです」

一刀「ごめん!待たせた!」

愛紗「全くです。ご主人様様の身は最早お一人だけのものではないのです。民のためにも、お守りしなければならないのです。あまり心配をかけさせないでください!」

鈴々「あはは!最後のが愛紗の本音なのだ」

愛紗「鈴々!私はただ、ご主人様様のご主人様様としての心構えをだな!」

鈴々「へへーん。何言ってるかわかんないよーだ」

一刀「愛紗。待たせてごめん。この子がホウ統……ってあれ?」



隣を見ても友はいなかった。

振り返ると、友はゆっくりと歩いている。

そんな友の元へ朱理が駆け寄って行く。



朱理「ホウ統ちゃん!」

 友「……ご主人様。友は孔明ほど内政が得意ではないので、出来れば孔明を留守番において、友をご主人様の傍において欲しい」

一刀「え?」

朱理「へっ?」

愛紗「なに?」

鈴々「にゅ?」



い、いきなり何を言い出しやがりますかーこの娘はー!



朱理「だめですだめです!いくら友達でもこれだけはだめです!ご主人様様の傍には私がいるんです!って、はわわわ!」

 友「……内政は、孔明の?うが……」

朱理「だから、だめですだめですだめなんですー!それと、私の真名は朱理です!朱理って呼んでくださーい!」

 友「……私の真名は友だ」

朱理「友さんは後方支援の担当なんです!守備要員なんです!ご主人様様と一緒にいるのは私なんですー!」

愛紗「待て朱理。さっきから随分と大胆なことを言ってくれる」

鈴々「そうなのだ!鈴々もお兄ちゃんの傍にいるのだ!あ、ちなみに鈴々は張飛で真名は鈴々なのだ!よろしく友!」

 友「……ホウ統士元、真名は友だ。よろしく」

愛紗「わ、わ、わた、わた、わたしも、ご主人様様の……って、無視するなー!」

 友「……姓はホウ、名は統、字は士元、真名は友だ。ちなみにこの真名はご主人様がつけてくれた。よろしく」

愛紗「ああ。我が名は関羽だ、真名は愛紗……って、今何と言った?真名はご主人様様がつけた?これはどういうことですか!?真名というのは誇りです!それをご主人様様がつけたとはどういうことですか!?」



や、やばい。このままだと拙い方向に話がいってしまう!

なんとか誤魔化さないと……そうだ!



一刀「なあ、友。さっき少し遅れてついてきたけど、何かあったのか?」



よし!これで……



 友「……まだ、ご主人様のが入ってるみたいで、歩きにくかったから」

朱理「……え?」

愛紗「……なに?」

鈴々「……どうしたのだ?」

一刀「…………」



思いっきり地雷を踏みました……。



一刀「ということで、お先に失礼しまーす!」

愛紗「お待ちください。どういうことかご説明を」

一刀「待たないー!!」

愛紗「待てーーー!」

(ドカッ!バキッ!ベチッ!)



朱理「こうして、友さんが仲間になったおかげで、後顧の憂いも解消されたのでした……」

 友「……友達いっぱい……」